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【面接指導体制 】
■ N事業所における面接指導体制

・過重労働の定義
前月の時間外労働時間が40時間以上であった者としている。

・労働時間の把握
コンピューター画面上の自己申告で行われている。労働時間の自己申告以外に事業所に入退門のシステムが設置されており、個人別に事業所内の滞在時間が計算できるシステムが導入されている。本来は、セキュリティの強化と災害時の人員掌握を主目的としたシステムであったが、労働時間管理にも利用されている。午後10時以降の深夜帯の退社が月に5日以上あるもの、休日の出勤が月に4日以上あるものに対しては、人事部門より所属長に対して注意が送られる。

・労働時間以外の過重性の評価
午後10時以降の深夜帯の退社が月に5日以上あるもの、休日の出勤が月に4日以上あるものに対しては、人事部門より所属長に対して注意が送られる。

・過重労働者の面接対象者
時間外労働時間が40時間以上80時間未満の場合は、保健師によって面談が行われ結果が産業医に報告される。直近の健康診断結果とともに、産業医が就業の可否判断を行い、人事部門に対して意見を述べる。80時間以上の場合は産業医による面談が実施されることになっているがほとんど対象者はいない。

・過重労働者の面接への呼び出し
健康推進センター事務職より所属長に依頼される。指定時刻に健康推進センターに来室して面談することとしている。「職業性ストレス簡易調査票」を予め提出し、当日に本人のストレスプロフィールをもとに面談をすすめている。

・過重労働者の面接体制
面談時間は1人に30分を予定している。面接時の聴取内容は、直近の健康診断結果とストレスプロフィールを参考にしながら問診している。また、産業医面接が必要と保健師が判断した際には、産業医により診察、検査を実施している。表4参照

・面接時の問診内容
労働時間の確認:残業時の出社・退社の時刻、通常時の出社・退社の時刻通勤時間、休日出勤の頻度生活:睡眠時間、夕食の時間、栄養のバランス職務の状況:作業環境・人間関係、今後の見通し、仕事のやりがい・仕事に対する考え方自覚症状:疲労感、睡眠、食欲気分転換:可否、方法

・面接時の診察・検査内容
血圧、体重測定、脈波伝搬速度(PWV:Pulse Wave Velocity)

・面談記録の保管、取扱い
面談記録は、本人の個人票に健康診断結果とともに保管されている。

・健康診断との関係
産業医が面談結果をもとに就業の可否判断をする際に健康診断結果の確認を行うため、未受診の場合は就業の可否、今後の時間外労働の可否の判断を保留するとともに、即時に健康診断を受診するように案内をする。また、健康診断後の個人面談においても、業務の状況を聞き取り調査する。