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【面接指導体制 】
■ F事業所における面接指導体制

・過重労働の定義
(1)前月の時間外労働時間が100時間以上であった者、(2)2ヶ月連続時間外労働時間が80時間以上であった者。

・労働時間の把握
各事業場では、タイムカード又は勤務表により所属長が時間外労働時間を集計し、事業場の人事担当者に報告される。その後、事業場ごとに集計された結果について各事業部の人事担当責任者が上記の(1)又は(2)の定義を満たした場合、所属、氏名、時間外労働時間を総括産業医に報告している。

・労働時間以外の過重性の評価
原則として、時間外労働時間以外の負荷は過重性の評価をしていないが、上司や人事担当者、労働者から申告があった場合、過重があると考えて対応している。

・過重労働者の面接対象者
過重労働者のうち、人事担当者、上司、産業医の職場関係者ミーティングを行い、産業医面接が必要な対象者を選出している。

・過重労働者の面接への呼び出し
各事業場の人事担当者が行っている。合わせて上司へ連絡している。

・過重労働者の面接体制
担当産業医が主に実施している。海外赴任者や、特殊な業務に就いている労働者などは他の担当産業医が対応している。労働者1人に対し平均20分を予定している。面接時の聴取内容は、直近の健康診断結果と一部の事業所で実施しているチェックリスト(労働者の疲労蓄積度自己診断チェックリストを参考にしながら問診し記録している。

・面接時の問診内容
労働時間の確認:出退社時刻(通常時刻と深夜勤務時刻含む)、徹夜勤務の頻度、休日出勤の頻度、前月の時間外労働時間、6ヶ月平均の時間外労働時間 職務の負担感:仕事量、納期、出張の頻度、労働者数、人間関係、上司による評価と支援、同僚による支援、達成感、通勤休息と睡眠:職場での休憩時間の過ごし方、通常の睡眠時間生活の負担感:家事、育児、引越し負担に伴う症状:身体症状(頭痛、胸部症状、腰痛、感冒症状など)、精神症状(眠気、いらいら、意欲低下など)負担の対処行動:仕事の整理、年休の取得、休憩時間の活用、休日の過ごし方、友人との交流、趣味

・面接時の診察・検査内容
必ず実施する内容:M.I.N.I.時に追加する内容:血圧測定

・面談記録の保管、取扱い


・健康診断との関係
産業医面接の時期や内容の調整はしていない。健康診断の問診票で既往歴、現病歴欄に過労死に適応する脳血管疾患、虚血性心疾患に該当するもの、メンタルヘルス不全のチェック項目に該当するものについては、現状の時間外労働時間の長短に関わらず過重労働の健康障害のリスクが高いことに関して、産業医からリスクについて対象者に対し説明がなされている。