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■ 職場事例056
45歳男性、通信機器設計技師。前月の時間外労働が45時間を超えたため、人事担当者から産業医の助言指導の依頼があった。直近の健康診断で、肥満、高脂血症、高血圧、糖尿病をみとめていた。いずれも軽度で、過重労働でもなかったので健康診断の事後措置としては、保健指導に留めていた。産業医面談を実施して、体調ならびに仕事の状況を確認したところ、健康診断時に比べ、体重、血圧に改善はなく、公共工事の設計施工の年度末納期でしばらくは長時間残業が続く予定とのことであった。労災二次給付による検査ならびに保健指導を某労災病院で実施してもらい、頚部超音波検査で左右の頚動脈に複数のプラークをみとめた。喫煙習慣も1日20本×22年と循環器疾患のハイリスクと判断し、検査データが正常化するまで、残業制限をした。結果、当該部署では本人をサポートする者を1人つけてもらい、本人はほとんど残業をすることなく、何とか納期に間に合わせることができた。本人も労災病院への継続通院を行い、服薬治療ならびに栄養指導を中心とした保健指導を受けている。