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■ 職場事例055
27歳男性、研究開発。上司(マネージャー)が心配して産業医に相談した事例。グループで研究していたテーマが顧客のニーズに合い、製品化されることになり、半年前に他事業所から転勤してきた。慣れない部署に加え、直接の上司(リーダー)がモーレツ社員で、ついていけなかった。時間外労働も60時間と長い方だった。数日前から会議中や仕事中に頭がカクンと落ちる不随意運動を自他覚としてみとめられた。産業医面接では、不随意運動はみられなかったが、仕事のストレスや上司(リーダー)との人間関係に苦労していることを訴えていた。某労災病院の神経内科を受診してもらうも、神経内科的には異常をみとめず、心的なものとして、精神科受診をすすめられた。精神科でSSRIが処方され、落ち着かないなどの症状は改善したが、不随意運動は変化なかった。そこで、リーダーの真横の席から、職場内で一番距離のあるマネージャーの前の席へ移した。リーダーからの直接的なストレスを緩和し、日々の様子をマネージャーが把握するようにしたところ、症状は軽快したが、わずかながら症状が残ったため、他事業所へ配置転換となった。転勤後も、軽い症状が継続している。