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■ 職場事例054
赤字のためリストラが続く事業部の生産技術業務。リストラにより人員が減少したため、一人にかかる負担が大きくなっていた。2人の同じ生産技術系スタッフが3ヶ月連続で24時過ぎの退社による過重労働の産業医面接を受けていたが、目立った所見をみとめず、人事担当者および上司(課長)に労働時間管理の指導のみに留めていた。課内の他のスタッフ1-2人も交代で面接対象者になっていた。4ヶ月目の産業医面接では同じ2人のスタッフがともに睡眠障害、食欲低下、思考力低下などの抑うつ症状をみとめたため、産業医から人事へ「21時以降の残業禁止」の意見書を提出し、課長が長期療養のため、直接、部長へ厳密な労働時間管理を指導した。以後、部長は部内スタッフ全員を対象に、原則、毎週水、金曜日をノー残業デーとし、残業する者は上司へ事前申請を必要とした。毎週水、金曜日は部長自ら18時を過ぎると職場の電気を消灯してまわり、早期退社を促している。「仕事のメリハリをつけてもらう」とのこと。その後、長時間勤務が続いていた2人のスタッフは、産業医面接対象者から外れたが、産業保健職による継続フォローしても以前ほどの訴えは無くなっていた。