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■ 職場事例053
赤字のためリストラが続く事業部の製品開発チーム。労働者数はマネージャーを含む7人(全員男性)。7人が前月の時間外労働時間が100時間を超えており、J事業場全体の過重労働者の割合30%を超えていた。平均年齢は27歳と若く、直近の健診結果では血圧、心電図を含め、健診上で異常所見をみとめる者はいなかった。産業医が面談したところ、3-6ヵ月後の顧客への製品納期のためチーム全員が分担して対応しているとのことであった。面接時、血圧等で異常をみとめなかった。2人は、平均睡眠時間が5時間を切っており、4人は、いらいらする、集中力の低下などの精神神経症状をみとめたが、7人全員が「事業部を左右する仕事」と受け止め、高いモチベーションを持っていた。産業医から人事担当者および上司へ下記の意見を述べた。
1. 業務量の見合った人員を確保すること
 2. 睡眠時間を6時間以上確保できるように、労働時間管理を行うこと
 3. 産業医によるチーム全員面接をプロジェクト終了時まで定期的に実施すること
 4. 本人および上司が体調異常をみとめたら、速やかに産業医へ連絡すること
 上記1以外は、ほぼ対応できたが、人員については、事業部全体で50%の人員削減が行われている中で、人員を減少させないことに留まった。